「帰化したいけれど、日本語が苦手で自信がない…」
「面接でうまく話せなかったら、不許可になるのでは?」

実は、帰化を希望する方の中でも多い相談内容が“日本語への不安” です。
何年も日本で生活していても、敬語や書き言葉が難しいと感じるのは当然のこと。
それだけで「自分には無理かもしれない」と諦めてしまう方も少なくありません。

ですが――安心してください。
日本語が完璧でなくても、帰化許可を得ている方はたくさんいます。
大切なのは「伝える力」と「準備の仕方」
面接官は、あなたの日本語の正確さではなく、
「日本で安定して暮らしていけるか」「意思疎通ができるか」を見ています。

この記事では、行政書士として数多くの帰化申請をサポートしてきた経験から、

・面接で実際に聞かれる日本語の内容
・合格ラインと出題傾向
・日本語が苦手な人でも通過できる練習法
・面接で落ちないための“会話のコツ”

を、現場のリアルな視点でわかりやすく解説しますので是非参考にしてください!

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【1】帰化面接で求められる日本語レベル

帰化申請において最も誤解が多いのが「日本語力」です。

「日本語検定を持っていないとダメなのでは?」
「書類を自分で書けないと不許可になるのでは?」

そうした不安を抱える方が多くいらっしゃいます。

結論から言うと、日本語検定の合格証は不要です。

しかし、法務局の面接やテストでは、日常会話レベルの日本語理解力が求められます。
これは形式的なテストというより、「日本社会で安定して生活できるか」を確認するためです。

目安としては、日本語能力試験(JLPT)でいうN3程度

すなわち、「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル」があれば十分です。
小学校3年生程度の日本語能力になるので、簡単な会話や短い文章が理解できるようであれば全く問題ありません。

面接では、下記のような質問が想定されます。

  • 仕事の内容を説明できますか?
  • 家族の構成を日本語で説明できますか?
  • 毎月の生活費はどのくらいですか?
  • なぜ帰化したいのですか?

などのような質問に対してスムーズに答えられる程度の日本語力が求められます。

会話のキャッチボールができるかどうかが重視されますが、読み書きも重要なので苦手な方は6ヶ月間くらいの準備期間も設けて早めに勉強を始めて対策をしていきましょう。

【2】テストの出題内容と合格ライン

多くの法務局では、面接の前後に簡単な日本語テストを実施します。
筆記試験というより、確認テストのような内容です。

漢字をひらがなやカタカナに変換する問題や、漢字を含む100字から200字程度の文書を読んで問題に答える、といった試験内容です。

例としては以下のような問題が出ます。

≪出題例:内容≫

ひらがな・カタカナの読み書き・変換
→「さくら」「タクシー」など簡単な単語をひらがなからカタカナに変換したり、カタカナからひらがなに変換したりする内容です。

漢字の読み書き

次の漢字の読みがなを書いて下さい。

・自然(  )がゆたか。
・小麦(  )から作る。

次のことばをかん字とおくりがなで書きましょう。
・おしえる(   )
・かんがえる(   ) 

など。

文章作成問題

「昨日あなたは何をしていましたか?朝から寝るまでの一日の流れを順番に記入してください。」など

短文理解
「200字くらいの文章を読んで、質問に答えてください」など

連想問題

「動物の鳴き声は?」→「ワンワン」「ニャーオ」など

合格ラインはおおむね7割程度。
つまり、多少のミスがあっても、全体的に理解していれば問題ありません。

また、法務局職員は日本語が苦手な申請者にも配慮しており、ゆっくり話してくれたり、質問を言い換えてくれたりすることもあります。

【3】日本語が苦手な人のための対策法

「話すのが苦手」「聞き取りに自信がない」
そんな方も、実際には多くが無事に帰化許可を得ています。

行政書士として多くの事例を見てきた経験から言うと、以下の対策が非常に効果的です。

よく聞かれる質問を日本語で練習する

たとえば「なぜ帰化したいのか」「どんな仕事をしているか」など、
面接でよくある質問を日本語で声に出して練習します。
難しい文法より、「伝わる言葉」で話すことが大切です。

書類作成を通じて語彙を覚える

申請書類の内容は、面接でも質問されます。
書類作成の過程で単語や漢字を理解しておくと、自然と答えやすくなります。

家族や知人に協力してもらう

日本語を使う機会を増やすことが最大の近道です。
家族や同僚と日本語で簡単な会話をするだけでも、リスニング力が上がります。

行政書士と一緒に模擬面接を行う

実際に法務局面接を想定した練習を行うことで、「質問の意図」と「答え方のコツ」がわかります。
この練習を行った方の多くは、面接本番で落ち着いて受け答えできたと話しています。

【4】行政書士が感じる実情

私は多くの帰化許可申請をサポートしてきましたが、「日本語が上手=帰化許可」ではないと強く感じます。

ただし、最低限の日本語の能力が身についていないと、日本の実社会に適応することができないと判断されてしまうため、許可がおりない可能性が高くなってしまいます。

ご存じの通り、帰化申請して許可が下りると日本国籍を取得します。
そうすると、選挙で投票したりするわけですが、そこで投票したい人の名前を書けない、ってことになってしまうと非常に困ってしまいますので日本における実際の社会で苦労しないようにこのようなテストが設けられているわけです。

あくまでも申請者(ご本人)のためのテストと理解していきましょう。

しかし、この日本語テストがメインというわけではなく、大切なのは“伝わる日本語”と“生活の安定”です。

法務局も「完璧な文法」よりも、「本人がどれだけ日本で根付いているか」を見ています。

テスト内容もそれほど難しい内容ではありませんので、そこは安心してください。

【5】面接で落ちないための練習ポイント

最後に、面接で失敗しないための具体的な練習ポイントをまとめます。

ポイント①:自分の生活を日本語で説明できるようにする
 →「どこに住んでいるか」「どんな仕事か」「給料はいくらか」などを練習。

ポイント②:面接官の質問を最後まで聞く
 →焦って途中で答えるより、「理解してから答える」姿勢が大事。

ポイント③:わからないときは「もう一度お願いします」と伝える
 →法務局は外国人対応に慣れています。素直に聞き返すのはまったく問題ありません。

ポイント④:練習の相手を日本人にしてみる
 →行政書士や日本人の友人に協力してもらうことで、実践的な聞き取り練習になります。

逆に、面接官が嫌う言ってはいけないNGワードを3つご紹介します。

NGワード①:「知りません」

NGワード②:「覚えてません」

NGワード③:「何が悪いんですか?」

「知りません」等の言葉は普段よく使う方も多いかと思いますが、これらの言葉は面接官の印象を非常に悪くしてしまうので、発言しないように注意してください。ふと、したときにポロっと出てきそうな言葉のため、日ごろから意識したほうがいいでしょう。

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【まとめ】

日本語能力が不安でも、正しい準備とサポートがあれば帰化許可は十分に可能です。
重要なのは「完璧に話せること」ではなく、日本社会で自立して生活できる力を示すこと。

帰化許可申請では、結果の通知は郵送で来ます。
万が一不許可になってしまった場合、その理由は書面に記載はされず、不許可の理由を法務局は教えてくれません。

また、親子で申請した場合、親が日本語能力の基準に達していない場合には、残念ながら日本語能力のある子供も不許可になってしまう可能性が高まります。

厳しい言葉となりますが、現在の帰化申請は日本語能力が一定の基準に達していなければ間違いなく帰化する事はできません。

ただ安心していただきたいのは上述の通り、完璧に話せる必要はなく、ハードルも決して高くはありません。

少しでも不安があれば、行政書士が間に入ることで、面接想定の練習や、法務局に伝わりやすい説明の仕方まで徹底サポートできます。

不安を感じている方こそ、早めに専門家へご相談ください。

どのように練習をすればいいか、等、お客様一人ひとり練習内容は異なりますので、その人にあった練習メニューをご提供します。

「話すのが苦手だから無理」と思っていた方でも、正しい準備で帰化は実現可能ですでの是非頑張っていきましょう。

当事務所では初回相談は無料で、実際に許可が下りるかどうかの事前診断を実施しております。
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